ずいぶん前に購入したままうっちゃっているラリグラ。
今は無理でも、いつかきっと…! そのうち…!
その際に購入していた初期型PetitCrouton V1.5-Lもしまい込んだままこれも放置状態。今やPCのバージョンは2.0でFoCすらできるようになっているというのに。
なんか勿体なくて、
一昨年の晦日、コンバート完了直後のFXアナキンROTS
コンバートした際、
養生テープを貼るなどして保護するという知恵がなかったのですな
サーキットボード作りだが、
次にえぬむらさんの提案でレーザーパターンニング業者も当たって
そのほかエッチングを用いてはどうかとのアドバイスもあったが、
そんなこんなでまたもや作業を諦めていたが、水分3への出展が決まり、持っていくブツに彩りを添えたくて気合を入れて作業を始めたのがチャンバラオフが終わったころ。それでもだらだらやってたらどんどん時間が経過し、完成したのは水分の2日前。最後の方は午前2時頃まで夜なべしてました。
手彫りで直線を出すのはとても難しい。
購入直後はキラキラしてるけどすぐに酸化して曇ってくる
穴あけ用ポンチを打った後
歪むーぅぅぅん
でタガネで掘ってみる。
手前のがタガネ。0.5mm幅
図柄の上をなぞるようにして彫って見るも、
ダメだコリャ
一口に彫る、というが、何回も何回もなぞらないと深く彫れない。なんかの修行みたいにひたすらなぞり続けた。で、結果ダメだから心が折れたり。
何度か試行錯誤の末にこれで行けるかなというボードを作れたが、
- まず穴開け部分にポンチを打つ。
- 同じく線の端や角にもポンチを打つ
- 穴を開ける
- 線のキワ、
つまりスジ彫のワクに定規を当ててアートナイフでスジを引く。 - ポンチを基準にして定規を当てながらプラカッターで溝を彫る。
- ある程度溝彫りができたら型紙を剥がし、さらに彫る。
- 溝が深くなって来たらタガネでなぞって形を整える。
アートナイフでスジを引いておくことにより、
各点にポンチを打っていく
良い感じ?(試作品で予備に回した)
一応、予備も含めて2枚ほど作成して、真鍮板から切り出す。
切り出し&整形完了後
正直、あんまり良い出来とは言えないが、これで妥協しておく。
あとは丁寧に研磨。ペーパーで出っ張りを削り落とし、最終的にはピカールで磨き、鏡面に近づける。そのあとミッチャクロンを吹いて、クリアーで保護して、
スミ入れに失敗する前
上は試作品
方法を変えて、エナメルはある程度金属に乗りやすいので、
まずはサーキットボードが出来た。お次は光ファイバーのテスト。
テスト段階。0.75mmでは曲げるのに苦労する。
試作品に突っ込んでみたところ。本数少ないから植毛が楽なんだけどね
困ってツイートしてみたらKEYさんが曲がりやすい細いのを束ねるといいよと
0.25mmで髪の毛なみに細い。そしてよく曲がる。
一色分切終えたら、端っこを揃えた上で飛散しないように、
そのセットを必要な長さに切った5㎜径(内径3mm)の塩ビパイプ(
アルミパイプに突っ込んだLED
上の写真のアルミパイプはハンズで仕入れた。0.5mm厚でカッターナイフで押し付けながらコロコロ転がしているだけで切れる。
一組完成。飛散しないよう、スコッチテープでまとめてある。
細いのによく光る
光源の遮蔽とかはしてません。めんどくさいんだもーん。ちょっとした狙いもあったし。
2セットできた後はプチクルトンの配線と電池パックの作成。
こんなのラクショーっすよ
それらをすべて配線した後、外径38㎜
因みに充電ポートはヒルト内部に収めてます。
ある程度行けそうな感触を得たのち、サブスイッチの作成に入る。
サブスイッチだが何をどこに付けて良いものやらわからず、
しかし、
タクトスイッチ
じゃぁやってみよう、
わかるかな?
配線が通るあたりを削って広げてある。
実はこの頃、水分3に間に合わせるのに必死で、ところどころ写真を取り忘れております。ブレードホルダに掘った溝とか、タクトスイッチ裏の細かいハンダ付けとかお見せしたかったんですがねー。
超わかりにくい。
そしてタクトスイッチの押下部を適当な長さに切り取り、
うっしゃぁ!っと思わず声が。
これで全パーツのアセンブリが可能になった。
さらりと書いてますが、ここまで5回ぐらい配置しなおしてます
光ファイバーは取り出しやすいようスコッチテープでまとめてから
すべてセットし終えたらすべての接続を確認して動作テスト。中に納めてから動かないー!とか最悪だもんね。
問題なく動作することを確認した後、各種パーツを詰め込み固定したインナーシュラウドをヒルト後部から押し入れる。
コントロールボックス下の小さな穴からスイッチワイヤ、
この姿になるまでが、かなり面倒だった。何度もやり直してる。
コントロールボックス内部の固定用パーツは光ファイバーを通す際に邪魔になる部分は除去、もしくは削ってある。
コンバート前当時の写真。赤い部分を削り、中央部は取り除いた。
元の写真はこちら
配線済みのスイッチをコントロールボックスに取り付けた後、
植毛中。作業後にコントロールボックスを本体にネジ止め
全部植毛し終えたら、本体にネジ止めした
最後はサブスイッチ。ワイヤーは中に押し込みやすいよう、
この状態でハンダ付け。その写真撮ってなかった。
ハンダ付け後
非常に細かい部分に細いワイヤを簡単には外れないよう、
以上で完成!
ジャーン!
苦心したサーキットボード。
待機時(点滅する)
起動時(これも点滅)
動いてる様子は動画で。
地味に苦労したサブスイッチもクリック感がいい。サーキットボードに瞬間接着剤を少しつけてしまい、折角の光沢がちょっと台無し。
そしてポンメルキャップを取り外して内部を除くとこんな様子に。
光ファイバー越しにLEDがこっちを向いて発光しており、妙に美しい。
なんとか水分3に間に合って、東京に持っていくことが出来たのは良かった。結構受けてたみたいだし。
ただ、反省点がいくつかあって、まず音がすごく小さい。FXよりも小さいかもしれない。ヒルトの真ん中にスピーカーを置いたら、たっぷり反響してくれて音量も増幅してくれるだろうと思ってたが、さにあらず、各種パーツに吸収されて小さくなってしまった。ヒルト中央部にでも隠しサウンドホールを空けておくべきだったが後の祭り。やり直すとなると、もう一度植毛を行わないといけない。今のところそんな意欲が沸かない。
次にメインスイッチ。金メッキ塗装が剥げているのだが、直しようがなくて困っている。時間がないからそのままとしたが、何とかしたかった。
最後はサーキットボード。経験を積んだので、もう少しだけいい出来になったかもしれない。まだまだ試せることはあるはず。
もともと中古で入手したこともあって、ヒルトの樹脂パーツ部分がへたっており、いい状態とはいえないヒルト(最初はホコリとヤニまみれ)だったものが、ここまでグレードアップできたのなら、これはこれで満足するべきなのかもね。
写真を拝見して、銅ボタンへのスイッチの仕込みで苦労した事を生々しく思い出しました…
返信削除あと、FXアナキンのメインボディの配線の取り回しのし難さも。
あそこに光ファイバーを48本仕込むのって、僕なら発想があったとしても
多分「細かすぎて無理」と、実行に至らないと思いますw
そしてサーキットボード、アップの写真で見ても凄く綺麗ですねー。
実物を拝見してみたいです。
ヤマビコさん
削除サーキットボードの写真が綺麗なのは8割方、購入したばかりのデジカメのおかげですw
配線はやりにくかったですねー。中でパーツを固定する方法が馬鹿の一つ覚えでシンクチューブだけなもんで、何かと苦労します。シャーシとかできたらもう少し楽なのかも知れません。
実物は秋のオフ会に持っていきますよ。お楽しみに。