Starkillerの最大の魅力である、クリスタルが露出した部分。機構的にはメインシャーシとメインLED、スイッチをつなぎ、クリスタルシャーシを収めてシュラウドを固定するパーツである。
側面断面図
役割が多いため、一番加工を行ったパーツといえる。一番最初に取り掛かり、最後まで手が掛かった。
基本的には元ネタを踏襲している。TCSS製リブエクステンションをクリスタルが露出させる分だけ切り開く。最初から溝が掘ってあるので加工&位置決めが容易に行える。これに目を付けたXanatosさんは偉い。切断はドレメルで行った。ノコではちょっと難しいかも。
リブエクステンション。カット部分をマーキング
次にスイッチボックスを設置する部分に平面を作成する。座りを良くする為だ。ヤスリでは無理だと思い、平面削り用のルータービットをセットしたドレメルをワークステーションに固定して削る用にした。ちょうどこの頃、職業訓練所でフライス盤を使う加工実習をやってて、そこからの発想である。
もちろんフライス盤のように三次元に動かせるテーブルもないし、ワークステーションも精密な指定位置に刃先を固定するなんてことが出来ないから、作業にはかなり苦労した。
具体的には下記の要領。
- ワーク(加工対象)をクランプにセット。この際、5mm厚のアルミ製敷板を敷いておく。
- 次にプラスチックハンマーでワークを上から叩き敷板に密着させる。密着したかどうかは敷板の両側を動かせばわかる。動かなければ敷板と密着している。これによりクランプ底面とワークの切削面が平行になる。
- この状態で刃先の先端がワークに当たる位置まで本体固定位置を下ろす。これでゼロ点が割り出せた。
- 一度ワークを外し、敷板の上に切削したい深さと同じ寸法の板をかませる。その状態でワークをクランプに先ほどと同じ要領で固定する。
- 中心位置が重要な場合はワークの中心が挟み込んだ中心に来ているか、スケールで測る。もちろん目測なので精度は出ない。元より刃物を支える部分が樹脂製で剛性が期待できないから、多少は目をつぶらなければ。
- とにかくそうやって刃物とワークの位置決めを行い、あとはクランプを手でワークステーションの作業台に押し付けながら動かして刃物に当てていき切削を行った。
最初は刃先の選定を誤っていたため、刃先をほんの少し食い込ませすぎると、抵抗が大きくなりすぎて機械が暴れて大変だった。
割と上手に出来ましたー
平面が作成できたら次はネジ穴加工。これは大した苦労もなく完了。
加工の知識が全く無かった頃はいきなり下穴を開けてたりしたが、今はガイドとなる穴を先に開けるようにしている。切削油もなるべく使っている。
タッピング中
スイッチ配線用のキリ穴も開けたがこの位置は設計ミスだった。設計変更を忘れてそのままにしてしまったのだ。少し配線がやりづらくなるが重大な問題ではないため、これはこのままとする。
バブルレンズ設置用のネジ穴はパーツがTCSS製でユニファイ規格なため、それに合わせて10-32のタップ・ドリルセットを購入していた。あとで知ったが10-32のネジピッチはM5と互換なそうな。それで下穴を空けたらまたズレた。ああイライラ。空けちゃったものはしょうがないのでタップする。
そのようにして作ったネジ穴で下図のようにシュラウドを左右3本ずつ、6本のM4なべ六角で締結するのである。
もう一つシャーシディスクを固定するためのイモネジ用穴をM3で作る。
クリスタルシャーシ突っ込んでネジ位置確認
バブルレンズを装着。
てなわけであとは染色を残すのみ。
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