2012年8月23日木曜日

ブレード作成方法、補遺

twitter上で工作仲間諸兄とブレード工作についていろいろと話してまして、なかなか有益だったのでまとめました。

カスタムセーバーのブレード光量について

ご参考までに。

因みにぜろすぴさんは100%冤罪ですw

追記:
上記togetterのまとめ中にあるウッチーさんのブレードの光量アップの過程をご紹介。

下記画像の上の状態がスタートで、LEDがLedenginのRGGBでBGメイン。そこにLuxeon Rebel用8.7度のレンズを装着していて、ブレード内のディフューザーであるOPPフィルムは150cmを巻いていた。名古屋オフで実見したが、フォースFXライトセーバーとそう大差ないほどの明るさしかなく、皆で首を傾げていたのだった。
その後、レンズをLedenginに適しているとされるSeoul P4用5度のレンズに変えたのが下の状態になる。光量が上がっている。

更に下の写真はレンズを5度に変えた後(下の画像の上段)、ブレード内のディフューザーを200cmに変更すると更に光量が上がった(下の画像の下段)。

ブレードの明るさはLEDそのものの光量だけでなく、設置状態、集光レンズ、ブレード先端ミラー、ディフューザー諸々の条件で大きく変わるわけである。

2012年8月15日水曜日

ブレード作成方法

ライトセーバー工作について、ときどき質問を受けることがある。その際、ブログに記事あるから参考にしてねということが多いのだが、ブレードの作り方についてはまとめていなかった。
新規にブレード作りの写真を撮るのも面倒なんで、TCSSフォーラムの該当記事から写真を借りて説明してみる。

まずは材料。TCSSで売ってるポリカーボネートパイプと径に見合った先端パーツ。それとラッピングフィルム(OPPフィルム)。

Blade Tip(先端パーツ)

ラッピングフィルム

ポリカーボネートパイプはThin walled、つまり薄肉版を買うこと。Thick walledは重すぎて使いづらい。薄肉でも十分な強度がある。護身用に使うのならThick walledがいいと思うけど。長さもお好みで。身長170cm程度だと33〜34インチぐらいが使いやすいと思う。長さを指定せず購入してノコギリなどで自分で切ってもいい。
先端パーツはトンガリタイプと半球タイプがある。これはお好みで。
ラッピングフィルムは40ミクロン厚で50cm幅のものを買うこと。

後、必要となる工具は、ホットボンドとカッターナイフ、ハサミ、巻尺、8mm径程度の長さ1mの真っ直ぐな木の棒、シリコン系透明強力接着剤

まず、ブレードの構造というか仕組みについて。ヒルトから発せられるLEDの光はレンズによってある程度集光されて前方に向けて光る。ほぼ懐中電灯と同じなので、LEDの正面から見ない限り光を目にすることはない。光の向かう方向の側面から見ても光ってるようには見えない。つまりブレード自体が発光しているように見せるためにはブレード内部で光を乱反射させる必要がある。
そのためにブレード先端の裏側に反射板を置いた上で、ブレード内部に乱反射用の素材を仕込むわけである。そうすることによってブレード全体が光を放っているように見えるのだ。

さて実作業。
まず、綺麗に掃除した大きめの机の上にフィルムを広げ、ブレードの長さマイナス1cmぐらいの長さにカットする。

図のように下に紙を敷いておくと掃除の手間が省ける。ホコリやチリが混入するとそこが特に光って目障りだったりするのでホコリのないところで作業するべし。

カットしたフィルムを木の棒に巻きつけて、
結婚指輪が羨ましい (´Д⊂ヽ
ブレードに挿入する。

フィルムの幅は50cmなので、ひと巻き50cmになる。それを4回繰り返して2m程度入れてやると良い感じになるがフィルム素材やブレードの内径によってもベストな厚みは異なるので自分で調整するとよい。
一般にブレード越しに向こうが見えるようならフィルムの厚みが足りてないと見て良い。
フィルムはブレードのサイズと同じ長さには切らないこと。下記写真のように先端と末端には少し余裕を持たせて短めに切る必要がある。
ブレード先端はパイプに嵌り込むのでその分フィルムは短めに。

ブレード末端も接着するために、のりしろが必要になるのでその分短めに。

テストを行なって発光具合を見てやる。

OKならばまず先端パーツをブレードに貼り付ける。
側面に透明接着剤をぬりぬりして、

ブレードに挿入。フィルムまで接着しないように!

TCSSフォーラムの記事では先端の接着を後回しにしてるけど、俺はいつも最初にやってしまう。誤ってフィルムがくっついてしまったら交換しづらくなるから。ま、お好みで。

次に末端の固定。静電気防止処理が行われているOPPフィルムならば、ブレード先端を地面にトントンと叩くだけで、内部に隙間なく広がるので、その状態で末端をホットボンドで接着して固定する。
おいらはダイソーで買った300円程度の器具にgoot製のボンドを突っ込んでつかってる。

末端の接着。あんまりゴテゴテしないよう注意。

以上が標準的な作り方。俺の場合は光刃工房さんで見かけた方法として、ブレード先端裏側の反射板を半透明素材に置き換えることでブレード先端まで光るようにしている。
右が標準でついてくる反射板。光を通さない。左は交換済み。

カッターナイフで接着面を切りはがして交換するわけだが、比較するとこんな感じ。


見た感じ、ブレードの光量が下がるようでもないのでこのほうがずっといい。半透明反射素材は、光刃工房さんで見た通りの、HDDなどを購入した時についてくる静電気防止袋を3〜4枚重ねて貼り付けたもの。TCSSからPetitCroutonを購入するとそれに入って送られてくるからそれを利用するのもありだ。

※8/22追記
twitter上で名古屋オフメンバーとブレードの光量について話していたら、ヤマビコさんがいいこと教えてくれました。
ブレード先端のミラーを切り剥がした後、KUREのパーツクリーナーを吹くと残った接着剤を綺麗に拭き取れて、脱脂もできて、半透過フィルムを接着しやすくなるそうです。

あと、フィルム購入の際に間違えて90cm幅のものを買っちゃったので、一気に2mほど切ってクルクル巻いてブレードに突っ込んで、余った部分を切るようにしてる。作業しづらいけどね。

ブレード作成には他にもいろいろな手法があるようで、サンドブラストでブレードの表面全体を荒らして乱反射効率を上げたり、特殊なフィルム材を利用して輝きの調子を変えたりすることもある様子。フィルムの固定方法も、末端をセロテープで止めたり、ハンダゴテで焼いて接着したり。

LEDの光量も大事だけれどもブレードの作り方がマズいとそれを活かせないので、結構大事な要素だったり。全然光らない!こんなはずでは!ってなることもあるのだ。