2012年1月31日火曜日

エミッタープラグ動画

ヤマビコさんからいただいたエミッタープラグの動画を撮ったので載せてみる。いいものは自慢したくなるのだ!


するするするーっと収まってくれるエミッタープラグ。ゆっくりとした収まり方が心地よいが、これはブレードホルダにイモネジ用の穴を開けた際に、裏側に貫通した穴の周りのバリ取りを適当にしてるため、ほんの少し盛り上がりが残ってて、それがたまたま絶妙の引っかかり具合になっているためである。
TCSSで穴を開けてもらったほうのブレードホルダはそれがちゃんと研磨されてて、引っかかりもないからスコンと出し入れできる。

FXダースモールに入れたら出てこなくなって焦った。イモネジ穴のバリ取りをちゃんとしてなかったのである。なんとか取り出せてよかったが。今後気をつけよう。

2012年1月22日日曜日

some special gifts from yamabiko strikes back

表題はenumuraさんのブログ記事から(文法とか気にしないように)。

そう、ヤマビコさん謹製のエミッタープラグの新作を頂戴したのである。しかも2つ!
アルミの削り出しパーツとポリカーボネート樹脂などを組み合わせて作られており、これまた非常に精度が高い。研磨も丁寧。こんないいもの戴いちゃっていいのだろうか。

嬉しがって幾つかのヒルトにはめてみたので以下羅列してみる。
MHS3rd

FXダースモール

MHS1st

MHS2nd
かっけー!enumuraさんもおっしゃってたが、1インチ径ブレードホルダの内径とピッタリで、スムーズに収まるし、取り出すときはヒルトを下に向けるとスルスルスルーっと落ちてくる。
プラグの周囲に光が漏れるタイプがいいっすねーとかリクエストしたら見事に応えていただけて感激。

ヤマビコさんは人を喜ばせるサプライズがお好きなのだろう。円がひとつだけのプラグはなんとリバーシブル。裏返すとこうなる(コメント欄参照)
裏返すと
細かい段差とかテーパーとか美しすぎです

裏側も綺麗に研磨されてて素晴らしい。これをセットしてみるとこうなる。
MHS3rd

MHS1st

MHS2nd

自分の手製プラグよりずっといい!これ、製品化したら海外からも注文殺到するんじゃない?
いやー、いいもの戴いちゃった。またなんかおねだりしよっと。ちなみに、おねだりって漢字で書くと「お強請り」。なんかオラオラ感があるな。オラオラ、もっとよこせーヒャッハー!みたいな。
一応、今回頂戴したものは世紀末チックに強奪や強要したわけではなく、安土桃山チックに「ダール・イ・レゼベール」なブツなんで、そこんとこ誤解なきよう。

愛よ!

いや、俺ハゲてませんし、弑逆したりしませんから(汗

ヤマビコさん結構な物をありがとうございました!

2012年1月13日金曜日

CFのサウンドフォントをいじってみる

ようやく自分のものになったCFセーバー。2Wのスピーカーから流れるサウンドはとても素晴らしい。
CFに同梱されているSDカードには
  1. Novaster
  2. Ep2
  3. Darkstar
  4. Ep4
  5. Ancient Saber
  6. Phoenix Pyre Sword
が収録されている。通電したときに流れるブート音は二種類。ライトセーバー以外の音を入れたいと思わないし、ブート音もちょっと凝りたいので色々弄ってみた。

サウンドフォントは1番以外はNovastar氏のサイトから購入したもの(CD2 & CD3)。それとPetitCroutonについていたDarkmeatも入れた。
それでこんな感じに
  1. Novastar
  2. EP5 remaster
  3. Darkmeat
  4. TFU starkiller
  5. Hero
  6. EP2 remaster(dark)
Novastar氏のCDに無いブートサウンドや説明音はStarwars公式サイトのサウンドボードから採取したもの。PCから流れる音を録音できるフリーソフトでWAVファイルを作成した。
各サウンドバンク内のコンフィグでvalsndを全部0にセット、つまり説明音の繰り返しをOffにしてある。デフォルトは全部1になってて、そのせいか音声コンフィグに入るのが難しかった。0にしてからは補助ボタン長押しでコンフィグに入れるように。
HeroフォントにはDVDからリップしたハン・ソロの憎まれ口(you're real hero)を使おうと思ったが弱々しい声なので不採用。

こうやってサウンドをいじれて選べるのはとても楽しい。幾つかSDカードのセットを作りたくなってきた。あー、早くこれ使ってチャンバラしてぇ。

ついでにFXオビ=ワンROTSと明るさ比べ。

肉眼では当然ながらLedenginの方が遥かに明るい。ビデオカメラやデジカメでセーバーを撮影すると、どうしても劇中同様、中心が白く映ってしまう。それを期待して初めてFXオビTPMを点灯したときはちょっとがっかりしたものだ。
床に照らされている範囲と明るさを見れば、光量がどれくらいなのか分かると思う。真っ暗にした室内で点灯したFXセーバーを掲げても照明の代わりにはならないが、ハイパワーLEDのセーバーならば薄暗いけど部屋全体を照らし出してくれる。

最初からハイパワーLEDの明るさが手に入っていればセーバー改造に手を染めることはなかっただろう。とくにLedenginのG+Bの色は美しいスカイブルーでEP4、5での劇中の姿を彷彿とさせる。

2012年1月9日月曜日

MHS 2ndにCrystal Focusを入れてみる・完成

その1でまだまだ続くようなことを書いたが、本日完成しちゃったのでその動画。

FoCやサウンドバンク切り替えが楽しすぎる。2Wスピーカーは従来使っていたTCSSの1Wのよりもサイズが少し大きいけれど、音量もデカく、音質も良い。夜中にセーバーの輝きだけ観たい時はMute On The Goモードで音を消したり出来る(消灯時に音が鳴るけど)。

本当はメインAVスイッチの色を赤にしたかったのだけど、内部のLEDが壊れてしまってやむなく手元にあった緑を使った。充電ポートもナット部分を裏側にしたかったが、電池と干渉するために外に出さざるを得なかった。

正月休み中、あやふやっぽい配線を全部チェックして、ハンダ付けをやり直した。とにかく作業中も絶縁に気をつけて配線が煙を吹かないようにした。
下記のようにスイッチにハンダ付けをした上で再度動作テストを行い安全を確認。
煙が出ないかドキドキ
リチウムイオン電池は電圧が高くて、迂闊な取り扱いをするとすぐ配線が焦げる。火事になったらと思うと怖くてしょうがなかったが、なんとか完成できた。一時間以上振り回してみたが、煙を吹いたり異常発熱してる気配もない。たぶん大丈夫だろう…と思う。

LEDをテストしていた際は、ブレードの輝きが弱いかなと思ったが、組み上げてみるとそうでもないような感じ。色味はかなり綺麗な水色。輝きはLuxeonRebelの青に少し劣るかも。FoCの色はヨッシュさんが言われてたとおり、綺麗な白。

電池の都合でポンメル付近に設置した基板のセンサーの感度だが、デフォルトではスイングの反応が弱い。意外だったがクラッシュはかなり反応がいい。MHS3rdみたいに延長ケーブルを作成する必要はないのかも。というより、SaberSDやObsidianの判定アルゴリズムが糞なのかも。

完成したので参考までに回路図を示す。作業中、たまにわけがわからなくなって参照していた。


まー、なんとか完成できて良かった。後はコンフィグいじったり、Novastar氏から購入したサウンドフォントを試したりして遊ぼう。しばらくはハンダ付けしたくない。部屋がフラックス臭くてかなわん。
手術が終わって男前がVer.2に上がったMHS2ndさん
早くチャンバラしたいぜ!

2012年1月7日土曜日

Ultrasabers告発動画

こんな動画を見つけた。


私も3本ほど購入したUltrasabersについての告発というような内容。動画によれば、Ultrasabersの振る舞いには許せないものがあるという。
  • 配線の絶縁がきちんと行われていない。絶縁材にセロテープが使われていたり、全く絶縁されていないこともあった。
  • それどころかハンダ付けすらされずに配線を撚り合わせただけの結線もあった。
  • LEDのヒートシンクに安物のナットが使われていただけでなく、ホットボンドで汚く固められていた。
  • LEDのハウジングにブレード端材と思われるポリカチューブが使われていた。
  • TCSSに断りなくMHS互換パーツを売っている。そのためTCSSからは縁を切られている。パーツをUltrasabersに売らないと告訴すると脅してきたそうである。
  • Novastar氏に断りなくサウンドフォントを無料配布した。Novastar氏が法的措置を講じたところ、 自社フォーラムから Novastar氏のアカウントをBANしたという。
  • 自社サイトのフォーラムでは批判的な発言をするとその発言が消去され、最終的にはアカウントがBANされる。
  • Youtube上のObsidianのFoC機能の紹介動画に対してFoCはPlecterLabsの登録商標だよと指摘したコメントが削除された。
  • Ultrasound2.5入のセーバーを2つ注文したら一つは注文と違うものが届き、レンズの固定もずさんでフォーカスがあっていなかった上に、US2.5がヒルト内に固定されていなかった。
これらがほんとなら酷い話だ。だがホントかなぁと思う点もある。古い話も混ざってるし。以下私の実感。

私の持っているUltrasabers製セーバーでちゃんとバラしたのはConsularだけだが、配線の結線部にはヒートシュリンクが使われており、ちゃんと絶縁されていた(リチウムイオン電池を雑に取り扱ったら火災が起こるから、特に念入りなのかも知れないが)。LEDもアルミ材でハウジングされているから、排熱も問題ないと思う。
ただし、Obsidian周りの配線は紙テープで束ねられていたし、電池ケースに粘着両面テープで固定されていた。スイッチもネジ止めされていたわけではなかったため、ちょっと雑かなと。Obsidian自体の出来もセンサー感度も含めてあんまりいいものじゃないなと思う(ハンダ付けができない人には選択肢の一つにはなるかも知れない)。
コンバージョン済みダースモールもブレードホルダが塩ビ製だったのでTCSS製より安っぽい。そのためブレードの固定が少し甘い。購入したのは塩ビ製ヒルトを売っていた頃なので、アルミ製ヒルトを販売するようになってからはどうだかは知らない。

この動画ではMHS互換もTCSSに断りなくやってると非難しているが、それについては真偽の程はわからない。ただ、フォーラムでは都合の悪い発言が消されると言うのは私も体験している。Obsidian用サウンドフォントも最初は販売していたのに、一ヶ月もしない間に無料提供されるように。私は購入してしまったが払い戻されるようなこともなかった。
FoCについても誰もが知ってる先行者のPlecterLabsに敬意を払うべきなのに、Ultrasabersのサイト上では登録商標についての断りも入れていない。明らかに仁義を欠いている。

なので告発動画の真偽はさておき、私ももう、Ultrasabersにはあんまり良い印象を持っていない。

2012年1月1日日曜日

MHS 2ndにCrystal Focusを入れてみる・その1

あけましておめでとうございます。今年もヘボい腕前ですけどセーバー工作に勤しんで行こうと思っとります。

さて、昨年の12月中頃よりずっとMHS2ndにCFを入れようとして頑張ってるのだが、なかなかうまくいかず、年を越してしまった。本来は完成してからまとまって投稿しようと思ってたのだけど、この調子だといつになるかわかんないので途中経過をUpすることにした。

先ごろ運よく購入できたCrystal Focus Saber Core。まだまだかと待っていると発送のお知らせが届き、それからしばらく経った12月7日、ポストに封筒が入っていた。
なんと神々しい封筒だろうか。気のせいかおフランスの香りがするザマス。

PlecterLabsからの封筒!うはっ!これは!と封をベリベリと破ると中からこれが出てきた。
長い旅路のあいだ護ってくれてありがとう。

TCSSからの荷でも見慣れたピンクのプチプチ袋。そこからあらわれたのが静電防止袋。
スケスケで挑発。チラリズムの極致といえよう

静電防止袋を開けて取り出すとついに現れた!

Crystal Focus Saber Core! (基板上表記がV5.6になってるが、ファームウェアはちゃんとV5.10)。

初めてその存在を知ってからずっと欲しかったんだよー。水分2やセーバーオフ会でその動作を実地で見てからはもう、垂涎ものだった。
こうやって手に入れてみると、「へうげもの」のように噛み砕いて五臓六腑で味わいたくなる気分。

さて、コイツを突っ込むセーバーだが、コイツの機能を最大限に使って、振り回してぶつけて遊びまくりたいのでMHS2ndに入れることにする。
MHS2ndさん

ツルンとしてて適当に段差もあってシンプルな形状で、よく手になじむ。所有しているセーバーの中で一番気に入ってたりする。これでFoCとかしたら楽しかろう。元々コイツにはSaberSDを入れる予定だったのだ。うまく行かなかったから結局、エレクトロニックライトセーバーの基板をいれていた。
只今より頭脳及び内臓取替手術を開始しまーす。痛くないからねー。

使用するLEDは下の写真のLedenginのRGBAことLZ4-20MA00。関西ライトセーバーオフにてマット尊師、もとい、マット・ソーン氏より頂いた代物。これで緑と青を直列に繋いでメインLEDにしてFoC用にアンバーを光らせる予定。
マットさんありがとう!僕のFoCバージンを捧げます!

配線方法は下記ヨッシュさんの例を参考にする。最近とんと音沙汰がありませんが、ヨッシュさんお元気にしてらっしゃるのでしょうか。
MHSヒートシンクに配線を通すのでこのとおりにはならないけれど。

さて作業開始。まずは心臓部であるCrystal Focus(以下CF)の配線から。ハンダコテの熱で溶けるとイヤだからSDカードは取り外しておく。プチクルトンで経験を積んだので割とサクサクと基本となる配線を完了したが、アクセントLEDの所で躓く。チップ抵抗用フットプリントがあるのだが、通常の抵抗を使いたいので半田ブリッジをおこなおうとしたが、作業領域が小さくてよく見えない。んで、どうやらしくじったっぽい。
オッサンの目にはきつい。

上の画像では1番と2番のパッドがつながってしまっているように見えるのだが、肉眼ではよく分からなかった。最近、老眼が始まってて細かい所がよく見えない。ハンダコテの小手先も太めなためうまく対応できん。歳は取りたくないねぇ。
なので2倍ルーペ付きのヘルピングハンズと細めのコテ先、及び細めの糸ハンダを買うことに。ツイッターでうっちー氏に教えてもらったハンダ吸い取り機も購入。
ルーペ付きヘルピングハンズ大先生

ヘルピングハンズとハンダ吸い取り機を使って、アクセントLEDパッドに盛ったハンダを一旦除去した後、パッド間にブリッジを作成してみる。ハンダだけでやろうとしたがどうもうまくいかないため、パッド部分にハンダを少し盛ってから、その間に抵抗の足をほんの1mmほど切った物をブリッジとしてピンセットで固定し上からコテ先を押し付けて接合した。
携帯カメラの最大画素(5メガpix)だが見えねぇ。

でもあまりにも小さくてきちんとハンダ付けされてるかどうか、ヘルピングハンズのルーペ(倍率2倍)でもはっきりしない。パッド間で短絡してたら怖いので、高倍率ルーペをAmazonに発注。
コテ先は2.5mm径也。結構細めなんだが、まだ太いかも。

15倍になるルーペで覗いて確認してみるとパッド間での短絡は発生していない様子。これで安心して作業を続けられる。
精密三重鏡
1枚のレンズが5倍で重ねると10倍、15倍になる。


10倍ルーペ越しに携帯のカメラで撮った。
繋がってないようで繋がってる。

アクセントLEDのテストは後回しにして、先に基本的な動作確認を行う。単3x2の電池ケースに14500を2本入れて、いつもどおりミノムシクリップでテスト用スピーカー、テスト用LED(Luxeon III cyan)をつなぎ、SDカードのコンフィグファイルを少しいじってテスト用の設定として電池ケースとつなぐ。

ところがうんともすんとも言わない。起動音どころかビープ音すら聞こえない。イヤーな感じ。どこか故障してるのかといぶかる。 スピーカー配線がおかしいのかとスイッチ配線を接触させてみてもLEDは光らない。えー、壊しちゃったのかと焦る。試しにテスト用スピーカーを実際に使用する2Wスピーカーを配線してから電池ケースとつなぐと起動音が聞こえた。なあんだ、スピーカーがおかしかったのだとホッとする。そしてスイッチ配線を接触させる。やはりLEDが付かない。しかしよく見ると、スイッチ用配線ではなくアクセントLED用配線だった。配線が多くてややこしいのだ。
改めてスイッチ用配線を接触させてみると、スピーカーが唸り声を上げてLEDもちゃんと点灯してくれた。
ウヒョー!なんかもう完成した気分
あちこちに伸びる配線が血管のよう。その源である本体は心臓のようにも見える。

CFv5はアクセントLEDが7つも使える。電池残量表示用のバーグラフとしても使えるし、PowerXtenderを4枚使ってアクセントLED端子に接続し、マルチカラーLEDを制御することで、選択したサウンドバンクごとにブレード発光色を変えることが出来る。
でもそんな大掛かりなことはしない。ヒルトにLEDをゴテゴテと付けるとかっこ悪い。もしやるとしたら溝を掘ってそこに並べるところなのだが、ヒルトに綺麗な溝を掘る自信がない。
手なわけでMHS3rdと同じくAVスイッチを二個追加するにとどめておく。MHS3rdのような大型のボックスを付けると持ちづらいから、ボックス11を使うことにした。
Activation box style 11。 どこがボックスやねん、と。

今まで使っていたガード付きスイッチを取り外し、固定用ネジ向けのM3サイズのネジ穴をドレメルを使って掘る。これがなかなかうまく行かない。ドレメル用のスタンドはボール盤のようにガッチリ固定できないため、材料に当たると刃先が滑るのである。そのため穴がズレてしまい、綺麗な穴にはならなかった。諦めて新品を発注してTCSSで穴あけてもらおうかなーと思ったが、試しにタップ切ってネジを通してみると割と固定できるため、このまま行くことに。

続いてスイッチと充電ポート向けの穴を開ける。ハンドドリルで真ん中の大きな穴用に4箇所、充電ポート用の穴に1箇所明け、先端の大穴は元々のスイッチホールを流用して、ドレメルルーターにタングステンカーバイドの刃先をセットして、スイッチや端子が入るように適宜様子を見つつガリガリと穴を広げていく。
1~2時間掛けた結果このように。
汚ぇ穴だ。フライス盤があれば綺麗にできるんだろうか。
嵌めてみるとこんな感じ。
うむ、カッコいいかも。
ドレメル作業中は穴あけエリア以外は、刃先が飛んだ時のために養生テープで覆って保護していた。でも1重では足りず少し傷ついてしまった。研磨すれば目立たなくなるレベルだけれど。

スイッチの裏側はこんな感じ。
人って、外面だけでは分からないですよね

マルチカラーLEDはLEDダイが4つ集まってるわけで、全部点灯すると単純に考えて今までのシングルLEDよりも4倍の電力を消費するのだろう。メインに2つでFoCに1つ使うため、それでも2倍の消費電力となる。多分だけど。という訳で14500形より電力容量の大きい18650形を用いたい。
ところがサイズが大きいためスイッチと干渉する。AVスイッチの下には潜らせられない。ぎりぎり充電ポートにも当たるが。充電ポートの端子を切ると何とか収まる。

電池やCF基板の固定方法はMHS3に引き続いてインナーシュラウドで行う。色々材料を見繕った結果、洗面台の排水管、つまりシンクチューブである32mm径の片ツバ直管がメインボディにぴったり収まり、エクステンションにも入れやすかったのでそれを使う。
要はシンクチューブ

38mm径のも買ってみたがTCSS製のに比べて少し厚みがあり、MHSの外側には被せられなかった。厚みがある分丈夫でいいんだけど。
これをパイプカッターでエクステンション用とメインボディ用に切り分けて少し加工。
上がメインボディ用、下がエクステンション用。

これをつかって各パーツが収納できるか試してみたが、18650は直径が太く、ヒルト内に縦に入れないといけないのだが、スイッチと干渉するためメインボディには一本しか入れられない。エクステンションは溝が深めのため、メインボディよりも内径が狭くなっている。そこに18650とCFを詰め込もうとしたがどうしても入らない。
諦めてサイズの小さい14500を使おうとし、つけにくいハンダに悪戦苦闘して電池パックもつくってみたけど、どうやら不良品を掴まされたらしく電池が全く反応しなかった。それに14500x2の直列だと多分電力が持たない。1AのLEDが2個と言うことは単純に考えて2Aを消費する。14500の容量は900mAhだから30分点けてると電池切れになる。
せめて1時間は点けたいから倍の電池が必要。つまり14500x2の並列を2組つくって直列にする。ということで海外shopに、1,2本不良が混ざっててもいいように8本組み(ハンダ付けで苦労したくなかったのでタブ付きにした)を発注した。

電池は届くまでひと月かかる。出来れば年内に点灯させたいので、とりあえず主義を捨てて18650を使ってポンメル側にCFを設置することにして作業を続けた。

スピーカーにはPrecterLabsからCFと併せて購入した2Wスピーカーを用いる。設置には今まで使っていたTCSS製スピーカーを取り外したスピーカーケースを使う。スピーカーの直径が少し大きいのと電極が当たるので若干加工してやる必要がある。
TCSS MHS Speaker Mount V2

 電極の当たる部分に溝を掘り、内径を少し大きくしてやる

リューターがあると作業が楽でいい。以前はカッターナイフでひたすら削って掘っていたし…。
スピーカーに配線して接着剤でケースに固定。
 なんか涙を流してるようにも見える
2Wなんでかなり音が大きい

お次はLEDのハンダ付け。パッドも細かいし複数の配線が必要なんでAWG32相当(外径0.24mm)の耐熱ワイヤを使ってハンダ付けを行った。
上下逆

最初は少し引っ張るとポロポロと配線がとれて難儀したが、ハンダコテの温度を350度ぐらいに設定し、念のため高熱で基板を壊さないようヒートクリップを別途かませてハンダを送るようにしたらうまく接合してくれた。緑から青に渡す配線はピンセットで摘みながらの作業だったが手が震えてたびたび失敗した。
ワイヤの先はこのままだと細すぎるため一旦AWG28のワイヤを繋いで4芯のコネクタを作成して繋ぐ。いつもどおりLEDを取り替えれるようにしたいのである。
同じ色ばっかだと飽きるもんね。
この上にかぶせるレンズは、TCSSフォーラムのチュートリアルだと8.7度のものが良いとあったのでそれを使う。レンズホルダはSeoul P4用のものを少し加工してかぶせる。また、旧型ブレードホルダ&ヒートシンクのため、Rebel用の下駄を履かせてやらないとレンズがきっちりと固定されない。
レンズホルダ(裏)。
CF本体と電池を念のため絶縁する。30mm径のヒートシュリンクを被せて、ヒートガンで熱した。

ピチピチにくっついてくれる。収縮しても長さが変わらないようにできているのが不思議。

電池や基板をライターで炙るわけにも行かず、初めてヒートガンを使った。そんなにしょっちゅう使うものでもなかろうということで配送料込み2500円程度のものを購入した。ヒートガンは最大400度の熱風を発生させられる。室内や自動車内の内装の壁紙・壁材の剥離などに使うものらしい。その気になればハンダも溶かすことが出来る高熱なため、どこで作業したもんか迷った末にキッチンの上を選んだ。元々火を使う場所だし、ステンレスのシンクなら耐熱性もあるだろうと。それでも怖いから250度でゆるゆる炙って収縮させた。
ついでながら基板などの配線の際にもヒートシュリンクを使うが、今まではライターで炙っていた。twitterでうっちーさんにハンダコテのヒーター部分で撫でるといいよと教わり、やってみると綺麗に収縮してくれたので今後はそのやり方を使おうと思う。火を使うのって危ないしススで汚れるしね。

電池の径が太いために縦に並べないとヒルト内に入らないが、AVスイッチが入る部分が干渉するため、その場所を開けて配置する。一つをポンメル付近に、もう一つをエミッター付近に配置することにして、インナーシュラウドに接着剤で固定して、双方をPCBにつなぐ。
PCB(Protection Circuit Board)
電池と併せてeBayで購入。香港の業者なので中国製らしい。
チョイチョイとつないで
ヒートシュリンクしてインナーシュラウドに固定
電池の固定につかってる接着剤はいつものセメダインスーパーX2。シュラウド内側と電池を覆うヒートシュリンクをサンドペーパーで荒らして接着した。ちょっとやそっとでは外れない。PCBはホットボンドで。これもガッチリ固定される。

セーバー工作を始めた当初、なんでPCBを使うのかよく分からなかった。
リチウムイオン電池は過充電・過放電に敏感で発火・爆発を起こしかねないため、電流の入出力を細かく制御するPCB(保護回路)が必須なんである。普通は電池自体に保護回路が入っているものが使われる。
セーバーの中に入れて固定して使う場合、充電ポートからまとめて充電することになるのだが、それぞれの電池に保護回路が入っていると、充電の際、先に満充電となった電池の保護回路が電流を遮断するため、それ以上充電が行われず、個々の電池に電圧のばらつきが生じる。電圧が異なる電池を一緒に使うと発熱、破裂の危険があるため、1つの保護回路で複数の電池を制御するようにするのである、と思う。

FoC用のPowerXtenderを接続。
FoC用ダイには電池からダイレクトに電圧がかかるため間に抵抗を挟むのだが、LEDを取り替えて使えるように、1000mAを常に流す定電流ドライバを挟むことにする。BuckPuckやTCSS Adjustable LED driverを試してみたがサイズが大きすぎて入らない。
色々探してみた結果、パーツ屋で小型の定電流ドライバを発見。
左下のパーツで流す電流を変えられる。
Starawberry Linuxというメーカーの製品。
これらを配線、ヒートシュリンクで絶縁してインナーシュラウドにホットボンドで固定する。
配線がごちゃごちゃしててウザイ。スイッチなどへハンダ付けする直前に長さを調整するつもりなので長めにしてある。これをヒルトに収める。エクステンション側シュラウドは固定されてしまうため、エクステンションをメインボディにねじ込む際は、メインボディ側シュラウドと一緒に少しずつ回す。
リード線をピンセットでつまみ出す。
ヒルトに収める前、電池に繋がってる線に触って火花が飛んだため、線の先をセロテープでくるんで簡易的に絶縁した。実際にハンダ付けするまでは絶縁しておいたほうがいいみたい。

AVスイッチ・充電ポートをハンダ付け。非常にやりにくい。

ハンダ付けが完了した後、LEDをつないでワクワクしてスイッチを入れたが、メインLEDが点灯しない。よく見るとLEDのハンダ付けがとれてしまっていた。
それを直して再度取り付けようとしたが、こんどは電源そのものが入らない。スイッチ用配線がヒルトの奥のほうで外れている。ハンダ付けがズサンだったためだ。
ぶつくさ言いながらAVスイッチとスピーカーの配線を外して、再度分解して配線しなおしていると電池付近から煙が。見るとリード線が溶けている。
慌てて電池から伸びる線をニッパーで切断し、電池の配線をやり直す。
そんなことが二度三度続き、これは基本的なところからやり直したほうがいいなと。
なんとか2010年内に完成させたかったが、結局年を越し、元旦に完成させようと頑張ったけれど、いい加減な配線をしてセーバーが発火しては元も子もない。のんびり確実にやろう。

というわけで続く。