2013年1月26日土曜日

MHS Starkiller その3 クリスタルシャーシ篇


以前から作ってみたかったクリスタルチェンバー。ラリグラのワーキングを目論んでいた頃にもあれやこれやと妄想してたが、いざ実際に作るとなると何をどうしたものやらである。
とりあえず色々な作例を漁ってみて、Slothfurnace氏の放熱フィン付きチェンバーがむやみにカッコよかったので真似してみる。
Slothfurnace氏のANH Vader

まずは主役となるクリスタル。ブレードカラーに合わせてマルチカラーで発光させるだけでなくため、透明なものを見繕う。最近は色んな所に石屋が出来ていて、偶々入った店で小さな袋に詰め放題500円のクズ水晶を売ってたので、形のよさそうなものをチョイス。
二酸化珪素の結晶
(カット用にマーキングしてある)

ドレメルのカッターで整形してやろうとしたが、全く歯が立たない。水晶の硬度は7で金属よりずっと硬いのだ。しょうがないのでダイヤモンドカッターを購入する事にしたが、ドレメル純正のは高い。安めなプロクソン製のを購入して整形開始。
過熱すると水晶が割れたりカッターの寿命が縮むそうなので、適宜水に浸しながら削っていく。特に困難を感じることもなく、整形完了。
ダイヤモンドカッターだとさくさく削れる。

クリスタルを支えるパーツは、何となくカッコよかったベアリング。これはTCSSシャーシディスクに接着してしまう。
TCSSシャーシ(加工済み)に貼り付け。

シャーシディスクは配線用パイプを通すために追加で穴を開けてる。
あと、3mm径の真鍮製スピンサートをディテール用に突っ込んでる。クランプを使って圧入してるのでちょっとやそっとでは取れない。

組み合わせるとこんな感じ。

水晶は表面を少しだけ荒らして乱反射効率を上げてるつもり。シャーシディスクは位置決め用のイモネジを受ける面を削ってる。

次はフィンの制作。作中の画像を見るとチェンバー内には配線が露出してるようで、スイッチやらLEDの配線をそうする手もあったのだが、チャンバラに使えるしっかりした作りにしたかった為、パイプを通してその中に配線を通す構造にした。
LEDはマルチカラーとなるので配線はRGBに2本ずつで計6本。それを通せるパイプということで外径4mm、内径3mmの真鍮パイプを選定。一本のパイプに3本の線を通す。
問題はスイッチ用ワイヤ。これも3本必要なのだが、スイッチを設置するコントロールボックス内に導かなければならない。検討した結果、クリスタルチェンバーを格納するリブエクステンションに穴を開け、パイプを曲げ加工して配線を通すことに。
パイプを普通に曲げるとひしゃげて潰れてしまう為、パイプベンダーという工具を使った。
真鍮パイプ。折角曲げた部分はほとんど削り取ることに

フィンは1mm厚の真鍮板から切り出してドリルやヤスリなどで加工したのだが、貧弱な工具しかなくて正確な穴あけが出来ず、最後はヤスリで調整した。ボール盤が有ればなー。
アルミ板を使ってポンチを打ったり

ネジで固定して外形をヤスリで整えたり

などと画像を上げてるけど、これは全部失敗作のもの。ピッチ円を測りそこねてて全部やり直しになって、うんざりして工程の写真撮ってないのだった。

最初に作ったときはドレメルのカッターを使っていたが、切粉の飛散と刃先の不安定に辟易して、ノコギリとヤスリ、ドレメルのドリル(ボール盤として使用)だけで作るように。やってみると大抵のものはそれで作れちゃった。

ドレメルのドリルが貧弱で複数枚の板を重ねて貫通させられないため、一枚ずつ穴を空けざるを得ないという制約があった。せめてポンチだけでも正確にするため、アルミ板にケガキを行いゲージとする。真鍮板にも円を描いて、双方に位置決め用の3mmの穴を開けて、アルミ板を真鍮板にネジで固定してからポンチを打つ。その後、ドリルで穴を開けたのだがそれでもやっぱずれてしまう。あとはパイプなどを通せるようにヤスリで調整。
絶賛研磨中

色々頑張って何とか整形と研磨が終わった結果がコレ。
たかだかこれだけなのに苦労しました…。

グリップ部分になるパイプの加工をどうしたもんかなと呟いてみたらヤマビコさんが加工を申し出てくれ、旋盤で作成していただいた。とても良い仕上がりで感動。
ヤマビコさん大感謝

画像では真鍮製3mm径ネジ棒をパイプに突っ込んで両端をスピンサートで止めてある。上のバラバラになってるのはフィンの位置決め用スペーサー。これはヤマビコさんに作ってもらったものの予備を切って作成した。直角が綺麗に出ているので有り難い。

水晶に対向する側のシャーシディスクには反射板を仕込む予定だったが、スワロストーンを設置することにした。受け皿はコレを使う。

コレも接着せざるをえないため、接着面を稼ぐためスピンサートを裏側から圧入。

そこに手元にあった塩ビパイプにネジを切って、尖端にスワロストーンを貼りつけたものをネジ止めする。

ひと通りパーツが揃ったので仮組みを行なってみると、やはり穴の位置がズレズレだったので、ヤスリで削りまくって調整。位置決めが終わった後に配線用パイプの固定を行う。固定方法をどうすべきか迷った後、やったことないけどハンダ付けを試してみた。

組み付けた状態で位置を決めて、そのままハンダ付け。
汚いけど表から見えないからいいのだ。

固定ができたら分解してハンダ付け箇所を水道水で洗浄し、少しだけ磨く。

かなり強度があってガッチリ固定されている。真鍮はハンダ付けしやすい金属らしい。あれこれ語れるレベルではないが、やったこととしては以下の通り。

  1. 専用のハンダ付けセット(ヤニなしハンダとフラックスのセット)を用意。
  2. 接合面に綿棒でフラックスを塗布。
  3. 熱量を稼ぐため大きめのコテ先を使い、450℃にセットしたハンダこてで母材を加熱し、ハンダを供給。
  4. フラックスが沸騰してジュージュー音を立てるがその音がなくなるまで押し付けつづけてハンダを流す。
  5. 接着と言うよりはパテ埋めの感覚で。
  6. ハンダ付け後はフラックスがついた場所を必ず洗浄。でないと腐食が進む。

こうして完成した各種パーツは以下の通り。
これだけ揃えるのに3ヶ月掛かった…

組み立てて、リブエクステンション(加工済み)に装着してみる。
むふ

うへへへへ。やっぱフィンチェンバーはかっこええ。構造物って感じがたまらん。

このクリスタルチェンバーを照らすLEDを水晶の背後に設置する。まず、アルミ板からホルダーを削りだす。
2mm厚のアルミ板にケガキ

ドリル用にポンチ

穴あけ後に切り出して、整形。

これに3mmの砲弾型LEDをRGB2色ずつとメインLEDにシンクロする白色の計7つを配置し、導光用にアルミパイプの内側を研磨したものを接着剤で設置した。

LEDの足を短く切って、カソードを全部ハンダで連結

これらはアクセントLED端子に接続して、ブレードカラーに合わせて色を組み合わせて発光させる。
超めんどい

LED端子番号の1番は中央に配置された光量アップ用の白色LEDに接続してブレードの明滅にシンクロさせる。2と3を赤、4と5を緑、6と7を青でRGBの設定をわかりやすくしている。接続してから色を間違えてると面倒なので、一つつなぐごとにCFの設定を変更して指定番号が指定の色に光るかどうかを確認していた。

以下動作テスト。シーケンスパターンはデフォルトのまま。

問題なく動作。しかしブレードの明滅と白色LEDを動機させると色がぼやけるため、定期的に閃光させ、ロックアップ時にフラッシュさせることにした。調整には最初、R.I.C.E.を使ったがどうもバグが有るらしく上手く調整できないため、発光パターンをCFのパラメーターファイルであるidle.txtやlockup.txtを編集して試験稼働してみた。
合体!

動画はこちら。

なかなか良い感じだぞっと。あとはグリップを染色すればシャーシ部分は完成。

てな感じでもたもたしてたら、VadersVault氏がカラーチェンジクリスタルなStarKillerを完成させて、先を越されてしまった。ちくしょー!
コレまたすごい。

そしてフィンチェンバーなStarKillerを国内セーバースミスのIwtbo剣氏(@IwatsuboKen )が作成しておられ、コレまた先を越されちゃいました。
超絶かっこいい!&すげぇ出来!

ま、もうちょっともたもたしますわ。のんびりで行こう。

2 件のコメント:

  1. すげーっす。何年先を行ってるんだろう・・・僕もかっこいいセーバーを作るため少しづつレベルを上げていこうと思います

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    1. ありがとうございます。私もレベルをどんどん上げて行きたいなと思ってます。

      初歩的なことで苦労してますが、それもやらないとわからないし、やれば実になることだと、楽しんでます。あんまり行き詰まるとTFUをプレイしてやる気を掻き立てるようにしてます。

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